雑記

mixiに書いている日記の代わりだったりします。

2006/12/14

机上の空論

システムは、常に机上の空論。

それで何がどうなるのか、すべては論理的な世界。物理的な世界は入力または出力の世界でしか通用しない。

かといって、高等な数学を使うことは滅多にない。四則演算を使うことで、たいていのシステムはできあがってしまう。確率論もなければ微分だとか行列だとか、そんな高級な数学を使うことはまずないと思っていてよい。

SEは理系が多いだとか文系は難しいだとか、そんなことは全くなくて、必要とされるのは、論理的に物事を考えて、それを相手に伝えることができるかどうか、だと思う。

文系だから無理、といった妄想は、逆に言えば論理的な思考力が不足しています、といったことに等しい。論理的な思考ができない人はいない。普段気がついていないだけで、論理的な考えに基づいて行動しているはず。雨が降りそうだから、傘を持っていく、というレベルでも。

それを他人に伝えるのも、そんなに難しいことではない。雨が降りそうだから、傘を持っていく、というレベルでしかない。もっとも、その「伝えたいこと」の論理的な構造が複雑になっていくだけの話であり、相手がマシンであることというだけの話。難しいことと身構える必要なんてない。わかりにくければ、分かりやすく、意味が変わらないように書き換えるだけの話だ。それは、自分にわかりにくいことは、他人にもわかりにくいという論理的な思考でしかない。若干の確率論と、かなりの思いこみが入っているかもしれないが。

と言いつつも、我々SEが、自分たちの職業を論理的に分かりやすく伝えようとすると、ものすごく難しいことがわかって、愕然とすることも少なくないのだけど。